住宅地の事務所でも安心!開閉式防音カーテンで実現した騒音対策

茨城県結城市

住宅地に位置する事務所様から、作業音の音漏れ対策についてご相談をいただきました。防音性に優れた「サウンドシャッター」を使用し、開閉可能な間仕切りカーテンを設置。作業効率を損なうことなく、近隣への音漏れを大幅に軽減することができました。現場調査から施工まで自社一貫対応により、高品質な防音対策を実現した事例をご紹介します。

画像:防音間仕切り新設工事

ご依頼の背景

今回の案件は、某事務所様からのご依頼です。

この事務所様は住宅地の中に拠点を構えており、商品の集荷・配送業務を行っていらっしゃいます。特に課題となっていたのが、住宅側に面した場所で作業を行っているため、スタッフの作業音が近隣に漏れてしまうという点でした。

近隣への配慮を大切にされている社長様より、「何とか音漏れを防ぐ方法はないか」とお電話でお問い合わせをいただきました。

画像:防音間仕切り新設工事

現場調査で見えてきた課題

お見積もりを作成するには、まず現場の状況を正確に把握する必要があります。そこで早速、現地調査にお伺いすることになりました。

実際に現場を訪れてみると、確かに住宅地のど真ん中。日中は静まり返っているような静かな環境で、わずかな物音でも響きやすい立地であることが分かりました。

作業場所を確認すると、集荷・配送作業に伴う台車の音や、スタッフ同士の会話、荷物を動かす際の音などが発生しており、このままでは近隣住民の方々にご迷惑をおかけしてしまう可能性が高い状況でした。

社長様のお悩みも当然のことと納得し、効果的な防音対策を検討することになりました。

画像:防音間仕切り新設工事

ご提案内容:防音カーテンによる間仕切りシステム

現場の状況と社長様のご要望を踏まえ、今回私たちがご提案したのは、防音性に優れた特殊生地を使用した間仕切りカーテンシステムです。

具体的には、作業エリアの3方向を防音カーテンで囲い、開閉可能な構造とすることで、人や物の移動はスムーズに行えるようにしました。

完全に壁で囲んでしまうと作業効率が落ちてしまいますが、カーテン式であれば必要に応じて開閉でき、通常の業務フローを妨げることなく防音効果を得られます。

詳細な図面、使用生地の仕様書、そしてお見積もりをご提示したところ、社長様にもご満足いただき、正式にご発注をいただきました。

画像:防音間仕切り新設工事

採用した防音生地と設計のこだわり

今回使用したのは「サウンドシャッター」という防音性に優れた特殊生地です。この生地は遮音性能が高く、作業音を効果的に抑えることができます。

設計段階では、いくつかの重要なポイントに注意を払いました。まず、地面の勾配や屋根形状を正確に測量し、カーテンを開閉する際に裾が地面を引きずることなく、スムーズに動かせるよう寸法を計算しました。わずかな誤差でもカーテンの動作不良や早期劣化につながるため、この測量と設計は非常に重要な工程です。

また、鉄骨下地については、既存のH鋼材に抱かせる形で施工することで、建物への負担を最小限に抑えつつ、しっかりとした強度を確保しました。

画像:防音間仕切り新設工事
【間仕切りカーテン設計図面】

製作から施工まで

製作期間は約2週間を要しました。オーダーメイドでの製作となるため、現場の寸法に合わせて一つ一つ丁寧に仕上げていきます。

現場での施工作業は1日で完了しました。当社では現場打ち合わせ、測量、設計、製作、施工までを一貫して自社で行うことができます。

この体制により、情報の伝達ミスを防ぎ、高難度な現場でも予定通りにスムーズに工事を進めることができました。

画像:防音間仕切り新設工事

防音効果を最大化するための細部へのこだわり

防音対策では、「隙間」が最大の敵です。どんなに優れた防音材を使用しても、わずかな隙間があればそこから音が漏れてしまいます。

そこで今回の施工では、ルーフデッキの隙間部分、柱と建屋の間の隙間など、あらゆる隙間を丁寧に塞ぐ作業を行いました。この細かな処理により、音漏れを最大限にシャットダウンすることができました。

画像:防音間仕切り新設工事

完成後のご評価

工事完了後、社長様より「想像以上に静かになった」「これなら安心して業務を続けられる」とのお言葉をいただきました。近隣住民の方々への配慮という社長様の想いを、形にすることができたことを大変嬉しく思います。

住宅地での事業運営には、近隣との良好な関係維持が不可欠です。今回のような防音対策は、事業を継続していく上での重要な投資と言えるでしょう。

この度は貴重な機会をいただき、誠にありがとうございました。今後も音の問題でお困りの際は、ぜひお気軽にご相談ください。

画像:防音間仕切り新設工事
【施工の様子】