強風対策も万全!芯材式間仕切りカーテンで実現した工場改善プロジェクト
群馬県前橋市
今回の案件は、製造業を営む工場のご担当者様より直接お電話をいただいたことから始まりました。同工場では、既存のテント構造による下屋入口部において、雨風の影響により作業効率が著しく低下している課題を抱えておられました。特に、資材の搬入出や作業員の動線確保において、天候に左右される状況を改善したいとのご要望でした。
初回打ち合わせと現場調査
お電話での初回ヒアリングでは、「テントで構成された下屋入口部にカーテンを設置し、雨風を防げるようにしたい」というご希望を承りました。しかしながら、電話でのやり取りだけでは現場の詳細な状況や設置条件が不明であったため、開閉方法の選定、使用する生地の種類、設置箇所の構造的特徴についての詳しい説明を含めて、現地での打ち合わせをご提案いたしました。
現場調査当日は、工場のご担当者様をはじめ、実際に現場で作業を行われる作業員の皆様にもご参加いただき、使い勝手や運用面での要望を詳細にお聞きすることができました。調査の結果、以下の重要な条件が判明いたしました:
- 冬場には強風にさらされる立地条件
- 頻繁な開閉作業が必要
- 重量物の搬入出時の利便性確保
- 既存テント構造との調和
提案内容の検討
現場での詳細な測量と要望をもとに、2つの異なるアプローチによる設計案を検討いたしました。
パターン1:手動式芯材カーテン
- 軽量で操作性を重視した設計
- コスト重視の仕様
- 日常的な開閉作業に適した仕様
パターン2:強風対応型芯材カーテン
- 芯材の間隔を従来より短くし、強度を大幅に向上
- 厚手の耐候性生地を採用
- 冬場の厳しい気象条件にも対応可能
それぞれについて詳細な図面を作成し、材料費、施工費、メンテナンス性を含めた総合的な見積書を提示させていただきました。お客様との検討の結果、長期的な運用を考慮してパターン2を採用することとなりました。
製作・施工工程
ご発注をいただいた後、直ちに製作・施工の準備に着手いたしました。今回の案件では、以下の点に特に注意を払いました:
材料選定
- 高強度PVC素材による耐候性の確保
- 芯材には軽量かつ高強度のアルミニウム合金を採用
- 取付金具は腐食防止処理を施したステンレス製を使用
施工上の工夫
- 既存のテント構造に負荷をかけない取付方法の採用
- 工場の生産活動に影響を与えない施工スケジュールの調整
- 安全作業の徹底と近隣への配慮
完成と効果
完成したカーテンシステムにより、それまで雨風の影響で作業が困難だったスペースが、見事に快適な作業環境へと変貌いたしました。特に以下の効果が確認されています:
- 悪天候時でも安定した作業継続が可能
- 資材の濡れや飛散を防止
- 作業員の安全性と快適性の向上
- 全体的な作業効率の大幅な改善
お客様からのフィードバックと今後への展開
施工当日は休日であったため、残念ながらご担当者様の検収に直接立ち会うことはできませんでした。しかし、後日お電話にてご連絡をいただき、「使い勝手の良いカーテンができ上がり、ありがとうございました。期待以上の仕上がりで、現場の作業性が格段に向上しました」との嬉しいお言葉をいただくことができました。
本案件を通じて、工場環境における間仕切りカーテンの重要性と、現場に応じたカスタマイズの価値を改めて実感いたしました。特に、強風対策としての芯材間隔の調整や、実際の使用者の声を反映した設計の重要性など、今後の類似案件にも活かせる貴重な知見を得ることができました。
お客様にご満足いただけた結果に心より感謝申し上げます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。