工場の間仕切り膜壁新設工事

栃木県鹿沼市

画像:工場の間仕切り膜壁新設工事

今回の案件は、同系列工場を含め過去数回ご依頼をいただいている、某工場様にて新設膜壁を検討しているので、まず打ち合わせを行いたいとご使命をいただきました。
何度か伺っている工場ですので、現場を電話で伝えられてすぐに、位置関係は把握できました。

画像:工場の間仕切り膜壁新設工事

お客様のご要望

そこは数年前に芯材式間仕切りカーテンを施工した場所です。その芯材式間仕切りカーテンを撤去して新たに膜壁にしたいということでした。
非常に風が当たる場所で、カーテン式ではあおられて危険と判断されたようです。

とはいえ人、物、フォークリフトの出入りは頻繁にあり開閉口は2か所ほど必要であるとのことです。

開閉口は最低限の大きさにし、必要に応じて開閉口の大きさを変えたいという難題をお考えの様でした。

画像:工場の間仕切り膜壁新設工事

ご提案

何はともあれ現場で採寸を行いながら、お客様にとって使い勝手の良い膜壁に仕上げることができる様に知恵を振り絞ることに。

打ち合わせには、ご担当者様以外に工場長までお立合いになられました。

ハンガードアをご希望なのですが、地面にガイドレールは入れたくないと、ハンドリフトでの運搬も頻繁なため、ガイドレールの溝部にどうしても引っかかってしまうためです。

そこで考え出したのが、ハンガードアの鉄フレーム下部にフランジ落としと、ガイドレールを設け、扉兼ガイドレールの役割を果たすことができればと考えラフ画を描き、ご理解いただきました。

帰社後ミリ単位での部材計測を行いながら、可動範囲、収まり具合、干渉場所などを考慮しながら緻密な設計を起こし、これならばお客様のご要望に沿ったハンガードアになるであろう方法を図面化することに成功。

早速、お客さんにご確認いただきGOサインをいただきました。
ここから見積もりをし、ご発注となりました。

画像:工場の間仕切り膜壁新設工事

製作開始から完成まで

やるとなったら一日でも早く据え付けてほしいと願うのはお客様の津出ではありますが、梅雨に入る前にどうしても工事を完了してほしいと懇願され、無理を承知で受けさせえていただきました。

鉄骨フレームの製作図面を作成し間違えがないかトリプルチェックを行い、鋼材を刻んで、溶接し、塗装場では仕上がった順に鉄骨塗装。

膜担当者は図面を基に生地の製作。

完成した商品をトラックに積み込んで、現場へGO.

この時期非常に忙しく、現場で施工ができる職人が2名しかおらず、2名で2日で鉄骨フレームを組み上げました。梅雨前の真夏日の様な天候の中、よくも2日で組み上げました。

生地の張り込みと、扉周りの細かな作業で2日。3日目より3名の職人で作業を行うことができました。

仕上りは画像を見ていただければ納得いただけると思いますが、手前味噌ではありますが、よくできた膜壁と思います。

現場調査の段階で柱の墨だしを行ったおかげで、すべてはぴったり寸法でぴったり納めることができました。

お客様からもこれは想像していた以上の出来栄えですねと大変喜んでいただくことができました。

ブログには書ききれないほどの苦労がありましたが、お客様に満足いただくことができて本当に良かったです。どうもありがとうございました。

画像:工場の間仕切り膜壁新設工事